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お箸の話

PART 1:お箸に関するQ&A
Q:今、日本ではどのくらい割り箸が使われていますか?
A:1年間に約250億膳の割り箸が使われています。一人当たりでは約200膳の割り箸を毎年使い捨てていることになります(林野庁資料より)。戦後の経済成長とともに消費量が増え、1970年代に比べて倍増しています。

Q:割り箸はどこからくるの?
A:現在、割り箸の約97%は輸入されています。そのうち97%は中国からで、その他はインドネシアなどの東南アジア、南米のチリなどから輸入されています。80年代後半から輸入が急増して、国産の割り箸の生産量は当時に比べて10分の1以下になっています。

Q:割り箸にはどんな木が使われていますか?
A:中国から輸入されている割り箸はシラカバやエゾマツ、アスペンや、竹などから作られています。これらは割り箸を生産するために伐採されています。国産の割り箸はスギやヒノキの端材から作られている高級箸のほか、シナノキ、シラカバなどの原木から作られるものがありますが、低価格の輸入箸に押されて減少しています。また、一部ではありますが間伐材を利用した割り箸もあります。

Q:割り箸はリサイクルできるの?
A:回収した割り箸を紙パルプの原料にしたり、炭を作るなどのリサイクル運動が行われています。また、パーティクルボード(集成材)へリサイクルする例もあります。しかし、リサイクルするには人手やエネルギー、コストがかかるため、割り箸が大量に流通している現状では、回収・リサイクルには限界があります。ほとんどの割り箸は使用後にゴミとして捨てられています。


PART 2:箸について
 箸の歴史について、古くは弥生の頃からあるともいわれており、当初一般的なものではなく、祭事や神器のためだったものを、後(7世紀はじめ頃)に聖徳太子によって、次第にお食事の際にもお箸を使う「箸食」が日本で広まっていったといわれているそうです。[出展: 箸蔵山/箸蔵寺 「箸の話: お箸の歴史」より(徳島県三好市池田町) 当クラブとは直接関係はございませんが、リンクさせていただきました。なお、今年 2006年の年末年始のNHK番組「ゆく年くる年」にて、箸蔵寺からの生中継が予定されているそうです!]

お箸にはさまざまな種類が生み出されていて、お正月などお祝い事の際に使われる両口箸(上下の区別なく両端が使えるタイプ。祭事や神器として使う
際は、お箸の上端は神様のため、下側の食べる端は人のためという意味合いがあるのだそうです。)や、片口箸(片一方だけが使えるタイプ)など、また最近ではお食事の用途別に、ラーメン用やうどん用、焼き魚用などがあったり、某野球チームの折れて使えなくなったバットを大切に再利用しようということで、そのバットから作られたお箸もあるとか・・・。

また「箸」という言葉を含む日本のことわざや熟語、食文化、各地での催事などは実に非常にたくさんあります。 「箸が転んでもおかしい年頃・・・」「箸で銜めるように・・・」「大飯食らい箸を選ばず・・・」など。
お箸の使い方に関するタブー集

このようにお箸を使うことを通して、私たち日本人の心と伝統を伝えていく大切なものに気づくことも多いようです。(最近では、ある高校の入試面接のチェック項目として、お箸の使い方がきちんと出来ているかを見るところも出てきているようです。)


PART 3:割り箸について
 割り箸については、江戸の頃より日本の文化とともに育まれ、また種類もさまざまなものが存在しています。割れ目だけ入っていて角取りなど加工が施されていないシンプルな「丁六(ちょうろく)」から、少し加工が入った「小判(こばん)」や「元禄(げんろく)」、また高級レストランなどで出されることの多い「天削(てんそげ)」や「利休・利久(りきゅう)」、そして最高級の「卵中(らんちゅう)」など、お客さまへのおもてなしの心づかいや催事(祭事・歳時)のニーズに合わせて、細やかな配慮と共に形作られてきているそうです。

また、割り箸の材料も昭和の頃は日本の森林を適切に保護して育てていく際に発生する端材や間伐材をそのまま捨てるのは「もったいない」という心で、有効利用するということで作られていましたが、最近では価格競争により、
中国など諸外国の森林を伐採したものを安く大量に輸入していることで、地球環境の生態系にも少なからず影響を与えつつあります・・・。

割り箸は、その見た目にも美しい木目調、遠足などでもお弁当に手軽に携帯できる便利さ、お客さまへのおもてなしとして常に新品なものを使っていただきたいという配慮や心づかい、また清潔好きな日本人の食文化にまさにぴったりで、これも
日本の風土や食文化と共に生み出されてきた知恵とアイディア商品だったのです。

本来、
日本人に親しまれてきた割り箸には罪はなく、悪いのはもしかしたら私たちの今のライフスタイルの象徴でもある「大量消費・大量廃棄」、それによる海外での森林伐採などの環境破壊なのかもしれません・・・。

箸を持つことで箸にまつわる様々なこと、日本の森林事情を知ったり、国産材の有効利用も見直すよいきっかけになれば・・・・と考えています。また、 マイ箸を持つことで、日本の
文化や伝統工芸、職人魂、日本人が大切にしてきた心づかいや生活の中の知恵や工夫の再発見、ライフスタイルや価値感の見直し(本当に大切なものはなんだろうか)といった気づきも多いようです・・・。

普段の生活ではマイ箸を使い、TPOに合わせて、例えば新年の祝い席では箸袋に入った両口箸の卵中など、日本の木から作られた国産材の割り箸を使い、おせち料理を家族揃って新鮮な気持ちとともにいただくことが、本当の豊かさや贅沢なのかもしれません・・・。

このように、マイ箸を持つことでいろいろと面白いことがあります。ファッション性もある個性豊かなマイ箸・・・
ぜひ、今から気軽にはじめてみませんか。