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会員番号006
久保田 忠夫さん
(日本電気株式会社 環境推進部長)

今から9年ほど前のことですが、環境NGO「ネットワーク地球村」の高木さんと食事をする機会があった時、高木さんがカバンからさりげなくお箸を取り出して悠然と食べ始めたんですね。私は立派な割り箸で、なんだか気拙くなって食事まで不味くなってしまいました。そのとき初めてマイ箸の存在をを知りました。数年後、プレゼントされたことがきっかけでマイ箸を持つようになりました。水へのこだわりから、マイ水筒は10年来持ち歩き、缶やPETボトル飲み物はほとんど摂りません。
環境をテーマにした講演会に講師として招かれる機会も多いのですが、そのときはたいがいマイ箸とマイ水筒を見せて「環境問題の本質の事例」として話しています。よく「割り箸を自分だけ止めてもしょうがない」と言われますが、例えば1日1膳割り箸を使うとして、1年で約300膳、私がサラリーマン生活を終えるまで30数年間続けると約1万膳です。これは丸太一本分(20cm程度の太さ)なんですね。また、日本全体では割り箸が毎年約300億膳、丸太300万本分が消費されています。我が社で 地球温暖化対策として植林を始めたのですが、毎年苗木30万本を10年間植え続け、さらに10年維持するのに14億円かかるのですが、これ全部が割り箸1年分で失われてしまいます。
1人ひとりにとってはたかが1膳でも、つもり積もれば大変な量なんですね。これを聞いてマイ箸を始めたという方も結構います。先日も、おソバ屋さんで相席になった外国人の方から「どうして?」と聞かれて説明したら「私もやります」と言ってくれました。押し付けではなくて、誰にも迷惑をかけずにできますし、コミュニケーションのきっかけになるのでマイ箸は輪を広げる格好な実践ですね。1人ひとりの小さな実践が大きな結果につながっていくと思います。

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